澁川傅次郎と青森県りんご協会の発足

青森りんご歴史伝承家 木浪真由美です。

今朝のニュースで室蘭日鉄工場火災だと速報。

12月1日午前1時ころ近隣住民から消防に通報があり
構内の熱風炉で爆発、火が飛び散っているという事で、
鎮火のめどはたっていないようです。

少しでも早く収束する事を願っています。

昭和20年7月15日、終戦間近の室蘭空襲の時、
澁川傅次郎は、この工場にいました。

日本陸軍に従事し室蘭に配属、
通信機が壊れた事で自ら砲撃の中に飛び出し
伝令に走らなければ部隊が危ういという状況で
死を覚悟した時の心境ををのちに書き記しています。

彼はこの時、47歳でした。

9月5日川船のような小さな船で津軽海峡を渡り、
平舘を過ぎた頃から、7月の空襲で焼け野原になった
青森市の様子が見えてきた時、
今後の生活に対する不安、
新たに得た人間自覚による勇気、
複雑なものがこみ上げてきたと記しています。

疎開していた家族と再会しほっと一息つく暇もなく
澁川は青森県りんご協会を創設します。
戦争がどれだけ無意味な事か
その戦争に翻弄されたりんご畑を復興し、
二度と戦争をしない為に経済を強くする。

りんご産業を再び組み立てる必要を感じたからです。

来年は青森県りんご協会が発足して80年
穏やかな豊穣の一年になりますように。

そして室蘭の火災、少しでも早い鎮火をお祈りします。